平成28年度 冬のミクニ塾
と き 平成29年3月15日(水)午前10時30分
ところ 増毛町保健センター健康一番館 調理実習室
1 家庭でもできる寿司・海鮮丼教室
ミクニ塾と言うとフレンチを想像される方が多いかも知れません。
塾長の三國清三シェフは日本を代表するフランス料理家ですから。
増毛ミクニ塾の活動は、地域素材を大切にされるシェフの考え方を学び、研究しながら地域の魅力を発信すること。
ですから洋食に限らず、代々地元に伝わるような伝統的な調理法についても学んで行くのです。
今回は冬のミクニ塾として日本を代表する和食メニューのひとつ“にぎり寿司”をテーマに教室を開催させていただきました。
まずは堀町長からご挨拶。
一年を締め括る講義に「にぎり寿司教室」を開催出来たことを喜ばれておりました。
講師は駅前通りで水産加工品を製造、販売しているスガワラ食品の代表、菅原豊さん。
長年寿司職人として各地で腕を振るわれた方なのですが、増毛では“すが宗”の大将として、にぎり寿司と海鮮丼、そして彩り鮮やかな美味し料理を提供するお店を経営されていた方だったのです。
でも寿司をにぎるのは引退されたのだとか。
観光シーズンの週末のみ海鮮丼を提供されているようです。
それと名物のタコサンギも人気です。
さて、教室の報告に移りましょうか。
ご飯の炊き上がり、そして蒸らし時間をキッチリと計って先生の講義がスタートします。
技の世界を極めた大将らしい。
左手の親指と人差し指でネタをつかみ、残りの指の上に垂らします。
そして右手の人差し指でワサビをとり…。
奥深いものですが、出来上がりまでの作業はあっという間。
塾生の皆さんからは、何度も「もう一度お願いします。」の声がかかります。
流れる技の世界。
普段は黙々と握られる大将ですが、塾生の皆さん向けに、ゆっくりと説明を添えてお教えいただきます。
「今は機械が握る時代ですから。それも結構上手なんです。」と回転寿司の話題にふれながら、淡々とにぎり続ける大将。
「大きなものが好きな人もいれば、小さめのものを好むということもあるでしょう。」
心を込めさえすれば、好きなようににぎっても…。
この日のためにネタの仕込みもしてくださいました。
本来であれば、ここから始めなければならないのかも知れませんが、それでは教室では無くて修行になってしまいます。
さて、いよいよ塾生の皆さんにもにぎっていただきます。
それぞれ1人前を仕上げるというもの。
各自に配られたネタはこちら。
本格的なのでございます。
何となく見ていたカウンターの向こう側。
そういう方も多いと思います。
ササッとにぎること。
頭の中で描くイメージと現実との差をどこまで埋めていくか…。
技は盗むもの。
修行であればそういう表現になるのでしょうか。
でも今回はにぎり寿司教室。
わかりやすく丁寧に…、しかも何度でも繰り返していただきました。
教室の最後に改めてスタッフ用にと数人前をにぎってくださいました。
最初にお教えいただいた通り、ネタをとりワサビをつけ、丸めたシャリをネタにのせ、左手の親指で軽く押す…。キュッ、キュッ。
別に音のするワケではありませんけどね。
そんな感じです。
そして形を整えくるっとひっくり返したらさらにキューっと押さえます。
実況がどこまで正確さをお伝え出来たかなど自信はありませんが、これからも何度か、このようなチャンスがあれば…。
その前に講師をしてくださる大将の御意向を確認させていただかなければなりませんけど。
次回の開催は未定でございます。